妊娠・出産による骨盤への影響
十月十日(とつきとおか)の妊娠中の身体や骨盤への影響
また、出産による身体と骨盤への影響は凄まじいものです。
日本製紙の調べによりますと、出産経験者の約70%の方が
産前の身体の状態に戻りたいと回答しています。
しかし、エクササイズなどのケアは必要と感じていても
82%の方が実際にはなにもしていないとの回答があったとのことです。
出産後に抱える女性のお悩みトップ3として
① 下腹部のたるみ
② 骨盤のゆがみ
③ 体重が戻らない
と挙げられています。
過去に僕が担当した例なども交えて妊娠中・産後の状態をお伝えできればと思います!
妊娠中の身体と骨盤への影響
妊娠初期から中期あたりにかけての
まだお腹があまり大きくなっていない状態の間は
そこまで影響は大きくありません。
ですが、少しお腹をかばって動くことも増えたり
悪阻(つわり)などで動けない状態が長くなってしまうと
筋肉量や身体の使い方(動かし方)が悪く
なってしまう場合があります。
妊娠後期になるとしだいにお腹が大きくなってくるため
骨盤への負担が増えてきます。
(下のイラストでいうと骨盤後傾、スウェイバックのような姿勢になっています)

○元々あったものも含め腰痛や骨盤周囲の
痛みが悪化する
○首や肩のこりや背中の張りが悪化する
○坐骨神経痛やヘルニア様症状などの
痺れ(しびれ)を感じるようになる
○足が疲れやすくなったり、つるようになる
○骨盤まわりが不安定な感じがする
〇ぽっこりお腹が治らない、痩せない(体型・体重面のお悩み)
僕が施術を担当させていただいた方の多くは今あげたものの症状がありました。
しかし、ほとんどの方は数回の施術で症状が改善する方がほとんどでした!
また、出産直前になるとリラキシンとよばれる
全身の筋肉や関節などを緩めるホルモンが分泌されるためさまざまな問題が出てきます。
出産による身体と骨盤への影響
出産時にはすごく大きな負担が身体へかかってしまいます。
また、分娩方法によっても症状の変化もみられる場合があります。
○普通分娩
通常の膣を通過しての出産ですが(経腟分娩)バルーンや陣痛促進剤、鉗子分娩などで
身体への負担が大きく変化します。
○帝王切開による出産
お子さまが出てこられない場合にこの方法がとられますが
お腹を切ることでの身体への負担もそれだけ大きくなります。
妊娠や出産で骨盤への負担がかかり本来はそこから修復していくように
身体のシステムができているためお腹を切るとそちらから修復せざるを得なくなります。
このエラーが身体に起こることで身体の修復が悪くなり症状が長引くケースが多くありました。

こういった論文もあるみたいなので
自分が肌感覚で行っていたものもあながち間違ってはなかったのかと。
基本的なメカニズムとしては、出産により内臓を支えている骨盤底筋群の損傷
あるいは疲労により緩んだ状態にあることで、さまざまな症状を引き起こします。
産後の身体や骨盤への影響
僕の中ではここが一番のポイントです。
昔から「産後の肥立ち」という言葉がありますが産後1ヶ月ほどでお母さんの身体は
元の状態へと少しずつ戻っていきます。
通常では1週間程度の入院がありますがそこから自宅へ戻ってすぐに家事・育児がスタートします。
現代では、核家族化がすすみ家族の支援が少なくなり
それによりママへの身体の負担がどうしても増えてしまっています。
身体はボロボロな状態でも家事や育児を行っていくことになり症状の悪化を招いてしまいます。
また、自律神経やホルモンバランスも大きく乱れてしまっているため
産後うつや産後クライシスを招いてしまう原因になります。
産後クライシスとは
出産を経て数年間の間に夫婦間の愛情が
冷めてしまうような状態をいいます。
お互いに不満をため込むようになってしまい
すれ違いが生じてしまいます。
結果的に身体だけでなく心の状態も悪くなり育児や家事、人間関係などさまざまな問題が生じます。

主な出産後の症状
○ 腰や骨盤まわりのだるさ痛みや痺れ(しびれ)
→お尻や足のしびれにつながります。
○ 育児による肩こりや首こり
→悪化すると手が痺れたり頭痛が起こります。
○ 痔や尿漏れになったりトイレが近くなる
→骨盤底筋の影響です。
妊娠・出産で骨盤底筋が弱くなっていて
筋肉が緩んでしまっています。
○ ズボンが入らなくなった・瘦せにくくなった
→ほとんどが身体の使い方が悪くなることで
代謝が悪くなっていて、
ぽっこりお腹の原因になっていたりします。
○ 手首の痛みが出てきた(腱鞘炎)
→育児で手首への負担が増え
手首や腕、指の痛みや痺れが出現します。
○ 腹直筋離開や恥骨痛などのマイナートラブル
→聞き馴染みのない病名や症状
まわりの方があまり悩んでいない症状など
他人には言いづらい状態にもなります。
これらはどこに悩みを相談すればわからず困っている方も多いです。
正直、あげていくと症状なんてキリがありません。
(どうしても個人差があるため)
ですが、今あげたような症状だけでも産後ケアを行い、改善しておかないと
数年後や数十年後に大変な思いをします。
また、ここもすごく重要なのですが産後の骨盤矯正という言葉が
巷ではよく耳にし流行っていますが当院では行っておりません。
骨盤の調整はもちろん行いますがよく言う産後は骨盤が開いたままになるなど
正直言うと医学的にはありえません。
ですので、かわさき整体院では産後整体という名前で骨盤の調整だけでなく
全身の調整を行っています。
他の院さんでは、骨盤の調整だけで肩などの施術は別料金のところが多い印象です。
でも、せっかく来院するのであれば全身みてほしいですよね?
もちろん皆さん自身が納得をして身体や症状が改善するのであれば
僕はなにも言いませんが悪徳な回数券の売りつけなどを僕は耳にしているので・・・
基本的には、自分の身体を治そうとする力がはたらき(自然治癒力)身体を修復していきます。
ですので出産後の骨盤は元に戻ります。
しかし、ここで問題になってくるのが身体の使い方や筋肉のつき方です。
身体の使い方がうまく戻っていないと痛みが出たり、
うまく起き上がれないや歩けないなどの問題や
ぽっこりお腹になってしまったり下半身太りやお尻が大きくなるなどの
美容上の問題にもなってきます。
また、産後の骨盤矯正をしている他院さんでは
骨盤矯正をしたらダイエットにもなる!痩せる!
などとうたっていますがこちらもありえませんのでご注意ください。
かわさき整体院の産後整体では
①神経アプローチ

①神経アプローチ
胃もたれなどの内臓の疲れがある方に
頭の付け根(頭蓋骨~第1頚椎、第2頚椎)をやさしく刺激して、交感神経と副交感神経のバランスを整えます。
2つの神経がバランスよく働くことで、内臓の働きや血流が改善され、目に見えにくい身体の負担をへらします。


頭~首から全身を調整


自律神経のバランスを整える


全身の血流や内臓機能が安定
②筋肉アプローチ

②筋肉アプローチ
いつも身体が重たい、あるいは夜に寝付けない方に
ストレスなどから交感神経が活発になり、ガチガチにかたまってしまった筋肉をゆっくりとほぐしていきます。
かたまった筋肉をほぐして、身体と心の緊張感をとりのぞき、リラックスした状態を作り出します。


全身の筋肉が興奮状態
||
交感神経が活発に



体の緊張をとりのぞくための施術


自律神経が整い夜も眠れるように
③骨格アプローチ

③骨格アプローチ
気がつけば猫背になってしまう方に
骨盤部分に特殊なブロックを使用して、全身の骨格バランスを調整。脳脊髄液の流れを整えて、自律神経のバランスを本来の状態にちかづけます。



全身の骨格を調整


脳脊髄液の循環をを整える


姿勢が整い身体への負担が少なくなる
身体のバランスを整えさらに身体をうまく使えるようなトレーニングや
自分ではなかなか気づかないクセなどを正していき、
妊娠・出産前より良い身体づくりをしていくことができます!
薬が飲めず、身体がつらい妊婦さん
産後の育児や家事でヘトヘトになっているママさん
自分のことにまで目を向けられていないママさん
ぜひ、ご相談ください。
必ず僕がお役に立ちます。