現在もそうですが勤務時代にもよくこの質問をされました。
今回は、整骨院と整体院の違いや身体にまつわる資格やお店ごとの違いの話をできたらと思います。

整骨院と整体院の違い
まず、整骨院は保険が使用できる、整体院では使えないというのが大きな違いです。
しかし、整骨院で保険を使用できるものは決まっており
① 骨折 ② 脱臼 ③ 捻挫 ④ 打撲 ⑤ 挫傷(肉離れ)
この5つに限られています。
簡単に言うとケガや急性的な痛みにのみ保険が適用されます。
また、この保険は柔道整復師という資格がないと取り扱うことができません!
肩こりや慢性的な腰痛で保険を使用し、整骨院・接骨院に通っている方も
多いのではないのでしょうか?
実はこれは不正で立派な犯罪です。
しっかりと説明しない先生が悪いとは思いますが気を付けましょう。
鍼灸整骨院というお店も見受けられますが
その場合は院内で鍼(はり)やお灸(きゅう)による施術が行われています。
こちらも保険が適応される範囲が決まっており、また医師の同意が必要になります。

保険が使用できることにより、料金が大きく変わってきます。
負担割合の兼ね合いもありますので、一概には言えませんが
数百円~高くても2000円以内では施術が受けられるのではないでしょうか?
比べて整体院では保険が使用できないこともあり料金は高くなっています。
多くは3000円~高いところでは数万円というところでしょうか。
整骨院 | 整体院 | |
保険 | 使用できる | 使えない |
料金 | 安い | (院によって数千円~数万円) | 実費のため少し高め
施術時間 | 短い | 長い(30分~1時間程度) |
通院頻度 | 多く通う | 少ない頻度で通う |
それに伴い、施術の時間も変わってきます。
整骨院では、多くは10分程度マッサージやストレッチを行い
その後、電気や機械を使った施術を行い、トータルで30分程度のところが多く見受けられます。
また、整骨院は急性的なケガを扱うため、短い期間に多く施術に通う必要があります
これは、ケガをした後早めに治療を開始することで回復が早くできるからです。
整体院では、ほとんどの場合手技による施術で30分~長いところでは90分程度の施術を行います。
整体院は、慢性的な疾患や症状を扱うことが多いため
長い期間をかけ、通院頻度も少なく施術をしていきます。
(かわさき整体院では月に1~2回程度)
ちなみに整骨院と接骨院は同じ意味で名称・呼称が違うだけです。
身体にまつわる資格について
整骨院や整体院のようなボディケアにはさまざまな資格が存在しています。

主に鍼灸院や整骨院で働いている方は
はり師・きゅう師、柔道整復師という国家資格をもっています。
※ 鍼灸師という資格はなくはり師・きゅう師を合わせて鍼灸師と呼ぶことが多いです。
また、あん摩マッサージ指圧師という国家資格も存在します。
(これはいわゆるマッサージ屋さんではありません)
多くは3年から4年間、専門学校や大学に通い身体の構造について勉強をし、
国家試験に合格すると取得することができます。
対して、整体院、カイロプラクティック院、リフレクソロジーには国家資格は存在しません。
多くは民間資格を取得するために知識を学んでいきます。
国家資格をもっているからえらい、資格がないからだめという単純な話ではなく
国家資格をもっていても資格を取ったあと身体についての勉強をしない先生もいます。
逆に、民間資格や資格をもっていなくても、すごい先生もたくさんいます。
医学では昨日まで当たり前だったことが、今日まったく別・反対のことを言っていることも
よくあるので、日々身体についての勉強をしていかないといけません。
ほかにも、アスレチックトレーナー(AT)とよばれる民間資格もあり、
これは主にスポーツのチームに所属し、選手の身体のケア、コンディショニングを
行う資格です。
似たような資格でいえば理学療法士(PT)という資格もあります。
これは国家資格で、主に病院でリハビリを担当している先生です。
理学療法士とは、ケガや病気などで身体に障害のある人や障害の発生が予測される人に対して、
基本動作能力の回復や維持、および障害の悪化の予防を目的に、運動療法や物理療法などを用いて、
自立した日常生活が送れるよう支援する医学的リハビリテーションの専門職です。
とされています。
引用 日本理学療法士協会 HPより
理学療法士と整骨院は間違えられることも多くありますね。
このように、身体のケアにまつわる資格はたくさんあり
一般の方には違いがわかりづらいかもしれません。
また、このように身体のことだけではなく、皆様が疑問に思うようなことも解説していきます。